回を増すごとに「掛け合いブログ面白いですね!」と多くの方に声をかけていただくようになりました!ありがとうございます。そこでHARUKO's テーブルはHARU’sテーブルにリニューアルしてさらにバージョンアップします! 今回からは、様々なゲストをお迎えして掛け合いトークをしていくこととなりました!前回まで一緒にお届けしてきたYOKOにも、もちろんゲスト出演してもらいます。本日のゲストはマンションのリノベをご依頼くださったお施主様のYさまです。完成からちょうど3ヶ月。リノベの予算のお話や、ドライバス様式にチャレンジした感想、結露が解消したか?電気代は下がったか?はたまた夫婦仲に変化があったか?など、リアルな言葉をそのままお伝えします。本日はご主人様、次回は奥様にお伺いする2本立て!お楽しみください。
(Yさま邸のビフォーの写真や、間取りなど詳しい情報はWORKSのページでご覧ください)
HARU : 早速なんですが!お引越しから丸3ヶ月がたち、だいぶリノベ後の家に馴染んで来た頃じゃないでしょうか?
Yさま : そうですね!やっと自分の家になって来ました。笑
HARU : 笑! リノベして、イッチバンよかったなぁって思うことはなんですか?
Yさま : うーんそうですねー、家に生活感がなくなってホテルチックになったところでしょうか?
HARU : わぁ、それはよかった!ホテルチックは落ち着くという意味ですか?
Yさま : そうですね! やっぱり以前の家はなんとなくありきたりのマンションって感じで、所帯染みていて そこがマイナスでした。
HARU : 空間にも気持ちにも余裕が生まれたのでしょうか、くつろいでいただけて嬉しいです!
Yさま : あとホテルチックといえば・・・照明も最初は外国のホテルのように暗くて少し慣れなかったのですが、慣れてくると、こちらの方が落ち着く感じです。
HARU : あ、そうですね! 照明の影響は大きいですよね!
当初は私の照明プランを見て暗いんじゃないかって心配でしたでしょ?
Yさま : 最初は少し暗いんじゃないかな?って正直思いました 笑
HARU : ですよねぇ。リビングにダウンライトが1っ個しかない⁈って・・・笑。
ご夫妻はお二人とも働いていてPCを見てる時間も長いしそれなりにストレスも抱えてるのではないかと思いましたので、家では目にいい照明というより、心に良い照明計画を心がけました。
Yさま : そうだったんですかー? お気遣い有難うございます。
HARU : 具体的に言うと、すべての居室のメインの照明はスタンドです。照明は天井からより、低ければ低い方がくつろぎ感が増すと言われています。
そして・・・真っ白くすごく明るい空間より、赤みのある少し暗めのあかりの方が夫婦の会話も弾むと言われてますが・・・実際どうですか?
Yさま : 照明で夫婦の会話は進みませんよ ゲラゲラ。
HARU : あれ〜?まだ効果はこれからかも!もともとYさんご夫妻は、なんだかんだ言いつつリノベについてもよく相談しあってくださってましたものね。
Yさま : そんなことないですよ。
あと洗面所がやっぱり少し暗かったかなー?って思ってます。バスルームは調光できるので不自由さはないですが。
HARU : 実は、洗面の丸い照明は、バスタブに浸かりながらお月見気分を味わってもらえたらいいなーと思って選んだんです・・・。
FLOS 写真はhttp://japan.flos.com/archives/consumer/ic-lights-cw2より。 IC Lights C/W designd by Michael Anastassiades,2014
Yさま : そうなんですかー?知りませんでした。
HARU : (´∀`)・・・今夜から、そう思って眺めて見てください、毎日満月!
Yさま : 了解です。でも私は正直 長風呂派でないもので・・・。
バスタブとシャワーブースが分かれているのは 掃除が楽でいいです。金属部分が錆びてこないか?心配してますが
HARU : ステンレスなのでそれは心配ないです!
Yさま : 錆びないですかー。それは良かったです。あとガラスの鱗ですかね?気になるのは。
HARU : ガラスにつく白い鱗のようなものは水道水に混じっている成分なので、最後に入った人に水滴を吹いていただくのが1番の予防方法です。
お風呂はご主人の最大のこだわりでしたよね!
最初にご要望を伺った時に「ユニットバスの質感が大嫌い!」と言われた時は・・・(汗)
Yさま : そうでしたね! ユニットバスは味気ないです。
お風呂がむき出しの提案(洗面所の空間にバスタブが置いてあるだけ)には、湿気という点で少し抵抗がありました。でも実際使ってみると湿気はそうでもなかったです。だからドライバスっていうんですかね?笑
ドライバスとは、床を濡らさず乾燥を維持しながらバスルームを使用する方法で、西洋のバスルーム方式です。
写真はイメージ:Pinterestより
HARU : そうですよねぇ!日本人なら誰でも抵抗感じますよね?バスタブから水はこぼさないなんて・・・。でも水バシャバシャのシャンプーなどはシャワー室で済ませるので実際は実用的というか、合理的だと私は思っていて個人的に好きなスタイルなので・・・おすすめしたのですが、どうですかね?
右奥がシャワーブース。手前の洗面所とバスタブの空間は一体で扉はない。既製品のユニットバスではなくオーダーメイドのこのお風呂とシャワー室はハーフユニットバスと称される。ドライバススタイルではあるが、万が一を考えバスタブエリアの下は防水パンが設置されている。壁は同じ大判タイルで統一した。
Yさま : あまり石鹸カスで汚れることもなく、掃除が楽でいいです。あと湯船に浸かりながら本も読めますし。
HARU : なんか、映画のシーンみたいですね!
Yさま : そこまで大袈裟じゃないですが。海外のホテル気分は味わえます、笑!
HARU : ここもホテルライクで、よかったです!
シャワーブースとの間もガラスの仕切りやガラスのドアなので広く感じられますよね?
Yさま : そうですね! 抜け感はあります。また、南のバルコニー側の窓と北のシャワー室の窓まで一直線なレイアウトになったので風が通ります。
東南の角部屋なので窓はたくさんある。東西に風が抜ける。黄色い編みかけ部分は収納スペース。
HARU : カビの心配もなさそうですね!
ご主人はとても寒がり屋さんで、断熱のことも相当気にかけてましたが・・・お風呂も大丈夫でしたか?
Yさま : 大丈夫ですよ。浴室暖房もつけたので以前より暖かいです。
あと直床だったのを二重床にしたせいか、以前より部屋の湿度は低くなったような?躯体の湿気が直接伝わらなくなったせいですかね?
写真上は直床工法のコンクリートスラブから床を剥がす作業。写真下はその後、2重床の工事を進めているところ。
HARU : うーん、やっぱり間取り的に風の通り道が確保できたこともあると思います。
Yさま : サッシをペアガラスにしたせいなのですかね?
HARU : それです!やっぱり冷気はガラスからが大きいので、真空ガラスのスペーシアの効果は絶大だと思います!サッシの結露がなくなったことも湿気と大きく関わっていると思います!
「結露をおさえてしっかり節電。窓リフォームに最適スペーシア」とのキャッチコピー通りでした。図はhttp://shinku-glass.jp/st/index.htmlより。今回のマンションリノベではサッシ枠は変えずにガラスだけを取り替えました。(それぞれのマンションの規約により可能か否か異なりますのでご確認ください)
Yさま : 電気代と水道代は安くなりました。大まかに20%程度です。
HARU : それはありがたいですね!今年の冬は格段に寒かったので床暖房も結構使われていたでしょうにね。LED電球やスペーシアのおかげですね!
Yさま : 水道代も減ってるのはトイレとバスルームの水量ですかね?
以前は2ヶ月で13、000円が10、000円切るくらいになりました、笑。
HARU : すごい!毎月豪華ランチが食べられます!トイレと食洗機かなと思うのですが?
Yさま : どうでしょうか? 多分トイレとバスルームだと思います。
便器はTOTOのネオレスト。手洗いカウンターは造作家具工事。以下文章はTOTOのホームページより抜粋。
「ネオレストは1回あたりの洗浄水量がわずか3.8L(床排水の場合。壁排水は4.8L)。1回あたり13L必要だった15年前の便器と比べて、大幅な節水を実現しました。毎日普通に使っているだけで、いつの間にか大きな節約効果があります。」Yさまのマンションは築14年ほどだった。https://jp.toto.com/products/toilet/neorest/feature/04.htm
HARU : よかったです!・・・とは言っても・・・。ご主人がリノベのご予算の管理人さんだったのですが、当初のリノベ予算を最終的には結構オーバーしてしまいましたよね・・・
Yさま : そうですねー笑。。。でもリノベと、いわゆる設備更新のリフォームではかかる費用が違うということをおもい知らされました。よくインターネットや雑誌に出ているのは当てにはならないですね。
イメージ写真
HARU : そうなんですよね。システムキッチンやユニットバスやトイレをパパッと交換して壁紙張り替えて、1週間で!みたいなパック商品がとても多いですよね。確かにそういうのでしたら安さで勝負ですから、提示されている金額もウソではないのです。でも今回はそれとは根本が違うというか・・・
Yさま : まあコンセプトが違いますよね!
HARU : ありがとうございます!そうなんです!これまで本当にお仕事でお忙しい毎日を送ってこられたご夫妻が、これからの時間を豊かに過ごすためのリノベだったので。(まだ、定年には何年もありますが)。それなりの素材感のものを使って、ご夫妻に見合ったグレードの空間にしたいと思いました。素材以外にはキッチンもお風呂もオーダーメイドなのでその費用も大きかったですね。
床材もご夫妻とショールームで確認いただきアッシュに決めた。W150の広幅で木目が楽しめる。以前のフローリングとは素材感が別格。空間の「格」は素材とインテリアで決まるといつも思う。
Yさま : まだ日本では本当のリノベーションが浸透してないのでは? 日本は歴史的に建物には価値は見出さず、土地神話が続いてますからね。この辺り欧米と根本的に違います。これから人口減少が続いてくると、その思考性も変わってくると思いますが。
HARU : さすが海外留学のご経験もあり、海外出張も多いYさま。そうなんです!日本では場所と広さだけで価格が決まるような・・・。もっと自分らしい暮らし方を実現するにはどんな選択肢がいいのか、何に予算を当てるべきなのか、そこから考えてほしいと思うんです・・・。
ご夫妻もお買い替えも検討されたんですよね?タワーマンションなども見に行かれたとか・・・
イメージ写真
Yさま : 当初、リノベしようか?買い替えか?悩みました。
新しい場所も魅力的ですが、新しい環境のリスク(住んでみないとわからない)もありますし、結局、今の場所が環境的に適していることから住み続けることを決めてリノベを進めました。タワマンは、物件をいくつか見た上で、最終的に投資としてみるべきであって、自分たちが住む場所ではないと個人的には判断しました。
HARU : ナルホドォ。確かに住む場所(環境)は大切です。が、これからの時代のリノベは、家の中の空間をいかに「自分たちの理想のライフスタイルを具現化するにはどうカスタマイズするか?」がポイント・・・オリジナリティーが重要なんだと思います。
Yさま : そうですねー。
HARU : Yさまのところは静かでいい場所ですね。
Yさま : 横浜という街は大好きですし、好きな場所にも近く、空港、高速道路、新幹線の駅にも近いので便利ですねー。大きな公園(森)も近いので、唯一の短所は坂ですかねー笑
HARU : き、きつい坂道でした。でも足腰の筋肉は衰えないかも、笑。
ご夫妻にとっては終の住処へのリノベだったわけですが、家で心地よい時間を過ごしていただけていたら私も嬉しいです! あ、もう一つ。睡眠にデリケートなご主人とのことですが、夜はよく眠れますか?ベッドが少し奥様と離れてさみしくないですか?
Yさま : 夜はよく眠れますよ。全然寂しくないですよ。笑。適度に距離を保てて良いんじゃないでしょうか?笑
新調するベッドを選びにご案内したショールーム。マットの硬さはお二人で異なる。写真はhttp://www.simmons.co.jp/store/gallery/hibiyaより。
HARU : それはよかったです!ま、寂しいってこんなところでは言えないと思いますので奥様にこっそり言ってみてください!笑
そのほかに客観的に奥様の生活に何か変わったところはご主人から見て、ありますか?
リビングから見たご主人の寝室。奥に見えるのが奥様のベッド。その間にドアはなく気配は感じられる。メイン照明はフロアースタンド。暖かく、調湿効果のあるウール100%のジュータン敷き込み。ベッドスプレッドはリネン100%でお作りした。直に肌に触れるものは天然素材をおすすめした。
Yさま : 家内ですか?生活はあまり変わってはないのでは? でも物も最小限になり、収納もしっかりあるので 片付けが楽になったのでは?
HARU : そうかもしれないですね。
では、次回その辺りも奥様に実際のところを伺ってみたいと思います。ご主人と奥様では興味のあるところが全く違ったので(笑、ご主人が打ち合わせ中にコックリしてたことを思い出します)次回はキッチンやインテリアなんかで盛り上がりそうです。
今日は本当にリアルなトークをありがとうございました!
最後に、リノベをお考えの方に体験者としてこれだけは言っておきたいとか、何かメッセージはありますか?
Yさま : そうですねぇ。まずはリノベする上で どういうコンセプトで行くか明確化すべきと思います。その上で費用との折り合いですね。やるならとことんやった方が後で後悔しないと思います。
HARU : うーん、説得力ありますね! と・こ・と・ん ですね!
あのときは「予算優先」か「妥協しないか」の狭間で苦しかったと思いますが最終的に大決断いただき本当によかったなと思います。私も色々と学ばせていただきました。心より感謝しております。また遊びに伺わせてくださいね!
Yさま : はい、遊びに来てください。ではお疲れ様でした。
HARU : とても楽しかったです。ありがとうございました!みなさん、次回もお楽しみに!