お客様とのリノベ対談その4!今回は私がお客様に「たってのお願い!」をした事と、奥様の「たってのお願い」だった事とは?について。
HARU : 今回のリノベをお任せいただいた私が、ダイニングキッチンで一番気に入っているところは天井です!
奥様:天井?ですか???
HARU : はい、天井!笑!
奥様:あ、キッチンの天井が上がったんでした!
当初、独立してたキッチンの低い天井が、LDと一体になった時に、高くできるか心配だった所ですね?
HARU : はい。綺麗に上げられましたねー。マンションなのにLDKの天井が本当に美しく長方形です。梁や柱型は一つも感じられません!
奥様:これもオーダーでカップボードを作れたおかげでもあります(前回の対談ブログキッチン編を参照ください)
HARU : なおかつ、「エアコンをダイニングから移設させてください!たってのお願い‼︎」との、わがままをご夫妻が聞き入れてくださったからです!
おかげでダイニングの壁もすっごく綺麗になりました!満足です!
こういうのって、お客様とは全然違うこだわりで、エゴかもしれないのですが・・・
写真上:リノベ前は、ちょうど、このスタンドの上の壁にエアコンがありました。
奥様:移設したエアコンは、柱と柱の凹んだ場所にテレビ置き場と一緒に組み込まれて完成して、まとまっています。
最初、私たちはエアコンの効き目を心配して、元の場所にこだわりましたが、やっぱり、全体的に見た完成度というか、スッキリ感はインテリアを考えるる上では重要なんだなぁ、と、後でわかりました。
HARU : 最初に移設を提案した時に「いいよ、エアコンはこのままで」とあっさり却下され、どうしよう・・・と思いましたが(笑)。これは今説明しても理解いただけないだろうと思い、最後の手段、「たってのお願い!m(_ _)m」でした(笑)
奥様:結果、今の場所で、何ら問題ないですし「プロの言うこと」は、間違ってないです!
HARU:よかった!同様にエアコンを隠すルーバーも、「予算オーバーだからいらないよ。別に気にしないし。」と言われた時もありました。造作家具やさんのクレドさんに「いらないって言われちゃったので無しでスゥ・・・」と暗い声で言ったら、安くできる方法を提案してくれて助かりました。
奥様:良かったです。なおかつ、メインのヴェランダに室外機がなくなって、スッキリしましたし・・・
HARU : もともとダイニングの壁はアートを飾るこの家のメインの壁として考えていました。エアコンがないのでアートがとても美しく見えます。こういうことの積み重ねがすっきりした生活感のない空間につながります。願いを聞いてくれてありがとうございました!
HARU : さて。奥様のたっての願いは、「一人になれる空間が欲しい!」という事でしたね?
奥様:はい。以前は主人がリビングでテレビを見たりしていると、そばのダイニングテーブルで本を読んだりできなかったので・・・。気が散りますし・・・。
写真上:奥様コーナーの造り付けデスクの上に、新調したルイスポールセンのスタンドライト。これも奥様のお気に入り。
HARU:奥様のところは、高台なのでちょっと歩けばカフェとか図書館があるわけではないので・・・。やっぱりたとえ家族でも、一人で過ごせる場所って必要ですよね?
奥様:そうなんです。自宅の自分の机で、本を読んだり、ネットサーフィンしたり、書き物したりできる場所が欲しかったんです。
HARU:いかがですか? 奥様の寝室の一角に出来上がった、念願の奥様コーナーの居心地は?
奥様 : ここは最高の場所です!
窓からは緑が見えて、前の幼稚園の桜も見えます。落ち着く場所です。
写真上:実際のデスクコーナーからの春の景色
HARU :あと何年かして、お二人とも会社を辞められると、家で二人の時間が増えますから、ますます必要な空間ですね?
奥様:わあ〜〜 考えると怖いです。
HARU : 笑!でもこのスペースがあれば!
奥様:作っておいて良かった!と、きっと思う日が来るでしょうね〜〜!
HARU :ソファーもあればデスクコーナーもあり、自分専用の壁面クローゼットがあり・・・もうスイートルームみたい!
奥様:眠くなったら、お昼寝もソファでしています。笑
自分専用のソファです!
(HARU :当初は遠慮して共有の書斎スペースだったのがいつのまにか呼び名も奥様スペースに・・・笑)
ベルベットを貼ったセブンチェアのすわりごごちもいいですし、モリスのベッドカバーやクッションなどに囲まれて過ごせるのが嬉しいです。
写真上:限定のセブンチェアー。ショールームで迷ったけれどブルーで正解でしたね!
HARU :この部屋のインテリア、ご主人からの予算削減命令の折にもかなり死守しました!(今だから白状しますが・・・)。ベッドスプレッド(ベッドカバー)って真っ先に削除されがちですが、本当は重要です!何しろ面積が大きいので。
奥様:モリスの刺繍のが可愛いのですよね〜♪ カーテンのショールームに見に行った日を思い出します。これで部屋の雰囲気は確かに随分変わりますね。
HARU:はい、マナトレーディングさんへ行って選んだピュアモリスです!
意外と水屋箪笥との相性がいいと思っているんです。
以前はダイニングで使っていた水屋箪笥ですが、デスクコーナーへの設置を提案させていただきました。使い勝手はいかがですか?
奥様:この水屋箪笥は、欲しくて買ったものだったのでお気に入りだったんです。ですから今回こうやって再利用できて嬉しいです。本など入れて活躍しています。
入りきらなかった、食器を飾りに入れたりもしています。
HARU:はい!お気に入りのものは、思い出とともに長く使って欲しいと思います。
水屋箪笥の茶色と、ソファーのグリーンをモリスのクッションがうまく繋いでくれています。小さいけどクッションはとても大事なんです。
奥様:クッションって、そういう役目があるとは知りませんでした。勉強になりました。
HARU:ソファーはいつ頃買ったものなんですか?
奥様:20年位前です。キツツキさんのです。
HARU:それは思い出深いですね。さらに使ってダメージが出てきたら、張り地を変えたり、クッションを取り替えればまだまだ使えます!その時には、またお声がけくださいね。
奥様:今、そんなに経っていると気づき、自分の歳を改めて認識しました。笑
HARU:人も家具も良いものは時とともに味わいが増していきます!
さて、奥様のスペースとご主人の寝室スペースとの間を、ドアではっきり区切らなかったのは、実際どうですか?
奥様:何かあったときのことを考えると、これでよかったな、と思っています。通り抜けもできますし〜。完全な個室にはなってませんが、よく考えてくださってますので、こちらの光が主人の枕元には届かないのです。
ですから、眠りに繊細な主人の就寝にも問題はなさそうです。
私が夜、机でなにかしていても、ベッドの横のスタンドをつけていても大丈夫です。
HARU:就寝時も適度に気配を感じられるのは大事なことだと思います。やはり年齢を重ねていったときに相手の健康状態や何かのサインにもすぐに気がつくことができることは大切なことだと思います。
奥様:確かにその話はよく聞きます。欧米では、寝室が別々の寝室は考えられないことだそうですが・・・うちは、緩やかなスペース分けがちょうどよかったと思います。
HARU:そうですね。歳を取っても一緒に仲良く、人肌の暖かさを感じながら眠るのもすごく賛成ですし、ストレスのない質の良い眠りもまた大切です。それは、それぞれのご夫婦にあった選択をすることが大事ですね。ただ、歳を取ったら別寝がいいという噂だけに、惑わされないようにはして欲しいと思っています。
奥様:そうですね。それぞれの眠りのスタイルを、よく考えられるのが一番ですね!
大切なことだと思います。
HARU:はい、快適な眠りは健康と直結することですものね。
さて、今日はこの辺でお時間です!次回はいよいよ最終回!
お招きしたお客様の反応や「家に帰ると言う事」について心の内を語っていただきます。
お楽しみに!
☆こんなマンションのリフォーム、してみようかな?という方は、ぜひご相談ください!
☆このお客様の図面や詳細はworkのY邸をご覧ください。ご主人との対談も過去のブログに掲載しています。奥様のキッチン編もぜひ!
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ツジ チハル
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