ブログの記念すべき100本目!何事も三日坊主の私が、よく頑張ったと思います。
100回目にふさわしい話題をと思い、国宝のお話を。
5月2日。根津美術館で、尾形光琳の燕子花図(カキツバタズ)を鑑賞し、庭園では今を盛りと咲いている燕子花を堪能することができました。毎年、この時期に催されるこの展覧会に、やっと今年、伺うことができました。
発端は、イギリスに移住して40年以上の日本人女性の方が、一時帰国されたので、ぜひまた共通の知人と3人でお食事でも!となり。知人が、光琳のチケットが用意できるので、よければご一緒にと、提案してくれたことに始まります。帰国した女性は、アートや音楽、文学にも精通した方ですが、「生きてるうちに、一度は燕子花図がみたかった!」と、おっしゃってくださいました。
英国への帰国時期が迫っていたので、混雑は想定してましたが、連休中に約束したのでした。
11時頃に家を出るときは、雨でした。昨年の6月のはじめに、妹たちと来た時も雨だったことを思い出しました(上は、昨年撮影した写真)。
美術館には、チケットを買い求める人で、写真の大きな軒の下に長い列ができていました。
私たちは、その横をするりと抜けて館内へ。
平安の光源氏を中心とした王朝絵巻のが、華やかに展示されていました。俵屋宗達の工房作の草花図屏風も、美しかったです。
そして、奥へ進むと燕子花図。図録はもちろん、日曜美術館とか、美の巨人などで、この絵の紹介をみたこともあります。でも、間近で見ると、本当に迫力があります。
特に、葉を描く筆の運びの速さなども感じられ、意外な感じがしました。もっと、精密に、葉の一枚一枚が描かれているようなイメージを持っていたのですが、むしろ生命力が漂う感じでした。
(写真上と、最初の写真は、展覧会のリーフレットを写メしたものです)
難しいことはわからないのですが、本当に画家というより気鋭のデザイナーという感じが個人的には、しっくりきます。この絵を解説している記事は多いのですが、私が面白いと思ったのはこちらの記事です。https://serai.jp/hobby/261943
会期は、5月12日までと、迫っていますが5月8日には、イベントも開催されるようです。
特別展の開業を出て、2階へ。展示室5の漆で彩られた文箱などは、金継ぎをしている私にとって、とても興味深いものでしたし、展示室6の茶道具も季節が薫る素晴らしいものでした。
それらを満喫した私たちは、庭園へと。雨がすっかり上がり、庭園の緑や苔が色濃く輝いていました。
奥深い庭園を散策する中で、ひときわ賑わっていたのは、カキツバタの咲き誇る水辺です。
まだ柔らかな緑色をしたもみじの下で、満開です。
本当に先ほどの絵を描こうとする光琳の気分が味わえたような気がします。
すっと伸びた葉の清々しさや、花びらの重み。離れて眺めたり、近くで眺めたり・・・。
庭園には、他にもツツジや藤の花も咲いていました。
茶室では、お抹茶も楽しめるようでした。池には、青空と緑がくっきりと写っていました。(写真下)。水面が動くとキラキラと反射して綺麗でした。お庭を作られた方は、こう移ることを想定されて作られたのでしょうね。
海外の方も、大勢いらしてました。きっと日本の美の奥深さに感動してくれたことと思います。
同時に、隈研吾氏の建築も体感できるのですから、それは人気スポットですよね。
私たちは、その後ランチへと。3人で、先ほどの燕子花図談義。その中で、私が、ちょっとだけ自慢させたもらったのは、この美術館の収蔵品を集めた根津嘉一朗が山梨県の出身ということ。山梨市にも根津記念館があります。こんなすごい人が私の故郷、山梨から輩出されたなんて、本当に誇らしいです。
興味がある方はこちらもどうぞ。
http://meigen.pt-hamamoto.biz/index.php?1748
http://nezu-kinenkan.com/about_nedumm.html
素晴らしい連休の日のひと時でした。
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