山形緞通を作るオリエンタルカーペット社の、新作発表会が10月9日開催されました。
今回のデザイナーは、今人気の小林幹也氏。家具や、インテリアアイテムのデザインはどれもシンプルで使い勝手の良いものです。
その小林幹也氏と、オリエンタルカーペットの社長と、ブランディングデザイナーの西澤明洋氏のトークショーが面白かったです。
私は、タイムリーなことに、西澤氏のブランディングについての著書を読んでいました。長野のひかり味噌や、埼玉のcoedoビールなどを手がけて、その成功事例を書いています。なので、へー、オリエンラルカーペットさんも西澤さんに依頼してたのかぁと、びっくり!
そういえば、ここ何年かで、急に山形緞通という響が急に浮上してきたなとは思っていたんです。
それで、5、6年前に天童木工の工場見学に行った際、オリエンタルカーペットの工場も見学させていただいたのです。
大自然の緑の中にあるイメージで、廃校になった木造校舎の中で職人さんたちが黙々と作業をしていたのを覚えています。あとは、何十色もの美しい糸が整然と並んでいるところ・・・。
歴史と、手づくりのすごさを改めて感じる事ができました。
なので、トークショーを聴くのにも、思い入れが重なって、かなり前のめりでした。
懇親会で、「前の方で、ウンウン頷きながら聞いていただけてありがたかったです!」なんて言っていただけました。笑
やはり、山形緞通が注目されたのは同じ山形出身のデザイナー奥山清行氏を起用した頃からだと思います。伝統的なデザインから、もう180度アート的なデザインへと、一足飛びに打って出た気がしていました。それからも、隈研吾さんや千住博さんなど、錚々たる方々のデザインで注目を浴びていました。
本当に素敵なのですが、少し、ジュータンが主役になりすぎる感じはしていました。コーディネーターにとっては、正直なかなか手が出しにくいものもありました。
でも、そこは小林幹也流。家具や建物にしっくりと合いそうな色合い。柄も繊細です。
本人曰く、もっと鈍くしたかった・・・とのことです。はい、なんとなくわかる気もします・・・。
今、いろんな企業がブランディングの重要性を感じているのは確かだと思います。
それには、やはりデザインの力って大きいと思います。でも、デザインだけでも成り立たなくて、企業の歴史や技術と言った土台があって、それを新しい解釈でどういう角度で見せていくのか・・・
そこのプロデュースが肝になってくるのですね。
新しい血を入れる勇気と、守るべきものを守る覚悟と、誰と組んでいくのか・・・その決断と・・・
社長の温和でユーモアを交えた話ぶりの裏側に、強い信念を感じた会でした。
ブランディングデザイナーと、インダストリアルデザイナーと、社長のチームワークで、ますます面白くなっていきそうですね!
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☆ラグや、ジュータンはインテリアの完成度を高める必須アイテムです。ウール、リネン、シルクなどから化繊まで。サイズオーダーができるものもたくさんあるんですよ。
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HARU Interior Directions,Inc.
ツジ チハル
株式会社ハルインテリアディレクションズ
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